三日坊主は意志が弱いからじゃない。産後ケアで大切な続けるための「がんばらない」マインド

おはようございます。

今日も朝から、お子様のお世話や家事でバタバタと動かれているママさんも多いのではないでしょうか。

そんな毎日の中で、

「産後の体型を戻したい」
「腰痛をなんとかしたい」
「ストレッチを続けなきゃ」

そう思って始めたのに、気づけば3日で終わっていた。

そして夜、ベッドに入った時に、

「また続かなかった…」
「私って意志が弱いな…」

と、自分を責めてしまう。

そんな経験はありませんか?

ですが、今日はまず最初に、はっきりお伝えしたいことがあります。

三日坊主になるのは、意志が弱いからではありません。

頑張りが足りないからでもありません。

問題は「目標設定」です。

もっと言えば、“産後ママの現実”を無視した設計にあります。

24時間、自分の時間がない。

常に誰かを優先しながら動いている。

そんな状況で「毎日30分ストレッチしましょう」という目標を立てても続かないのは当然なんです。

だから当院では、「頑張ってください」ではなく、「頑張らなくても続く形を作りましょう」という考え方を大切にしています。

今日は、なぜ産後ママは三日坊主になりやすいのか。

そしてなぜ“がんばらないケア”の方が、結果的に身体を変えていくのか。

これを医学的・心理学的な視点も交えながらお話ししていきます。

三日坊主になるのは「脳の正常な反応」です

まず知っておいていただきたいのが、人間の脳は決断するたびにエネルギーを消費するということです。

これは「自我消耗」と呼ばれる考え方で、選択や判断を繰り返すほど脳はどんどん疲れていきます。

産後ママの脳は、実は毎日かなりのフル稼働状態です。

・泣いている理由は何か
・オムツか、眠いのか、お腹が空いたのか
・今日は何を食べさせるか
・買い物はどこへ行くか
・寝かしつけはどうするか
・上の子の対応はどうするか

こうした判断を、無意識のうちに何百回、何千回と繰り返しています。

しかもそこへ、睡眠不足が重なります。

つまり、産後ママの脳は、夕方にはほぼ“充電切れ”の状態なんです。

そんな状態で、「夜、子どもが寝たら30分ストレッチしよう!」と決意しても、脳は最終的に「今すぐ横になりたい」という“現在のラクさ”を選びます。

これは行動経済学でいう「現在バイアス」という脳の性質です。

人間は本能的に、“未来の健康”より、“今の休息”を優先するようにできています。

つまり、ストレッチが続かないのは、あなたの意志が弱いからではありません。

脳が正常に働いている証拠なんです。

「頑張るケア」が続かない理由

頑張ってる産後ママほど“ちゃんとやらなきゃ”と思いやすいです。

だから、

・毎日30分ストレッチ
・毎日筋トレ
・毎日ウォーキング
・毎日食事管理

こういう「完璧プラン」を立ててしまいます。

ですが実際には、ハードルが高いほど、人は挫折しやすいです。

そして一番怖いのは「できなかった自分」を何度も経験することです。

これが積み重なると「やっぱり私には無理なんだ」という無力感が脳へ学習されていきます。

リハビリで一番避けたいのは「ゼロ」です

リハビリの世界で最も避けたいのは、“挫折して完全にやめてしまうこと”です。

例えば、100点のストレッチを月1回だけやって、残り29日ゼロ。

これでは身体はほとんど変わりません。

ですが、1日5秒でも毎日続けば、身体は確実に反応します。

だから、当院では「え、これだけ?」と思うくらい小さいケアをお伝えすることがあります。

でも実は、それくらいが一番“現実的”なんです。

キッチンでできる「5秒ケア」

例えばお皿洗い中。

その場で、骨盤を前後に5回だけ動かす。

これだけでも、日中ずっと固まっていた腰まわりの関節へ、じわっと動きが出ます。

関節には「滑液」という潤滑油があります。

動かすことで、この潤滑油が広がり、関節が「動いていい場所」だと脳へ再認識されます。

つまり、“動きやすい身体”は、脳から作られているんです。

歯磨き中の「5秒リセット」

もう一つおすすめなのが、

歯磨き中の“顎引き”です。

スマホや授乳姿勢で、頭はどんどん前へ出ていきます。

頭はボーリング球くらい重さがあります。

それが前へズレるだけで、首や肩への負担は一気に増えます。

そこで、歯磨き中に5秒だけ、顎を軽く後ろへ引く。

二重顎を作るイメージです。

これだけで、サボっていた首の深い筋肉にスイッチが入ります。

結果として、肩や背中の緊張がかなり変わってきます。

「ながらケア」が身体を変える理由

大事なのは“わざわざ時間を作らない”ことです。

ヨガマットを敷いて、30分確保して、完璧にやる。

もちろん理想はそれかもしれません。

ですが現実問題、産後ママにそれを毎日求めるのはかなり酷です。

だから、

  • 歯磨き中
  • お皿洗い中
  • 抱っこの前
  • 信号待ち

こうした日常動線へ、5秒だけ組み込む。

これがかなり強い方法なんです。

「できた」が脳を変えていく

心理学には「自己効力感(セルフ・エフィカシー)」という考え方があります。

簡単に言うと「私でもできる」という感覚です。

人は成功体験を積むほど続けやすくなります。

逆に高すぎる目標で失敗を繰り返すと、「どうせまた無理」という感覚が強くなります。

だから、5秒でいいんです。

「今日もできた」を積み重ねること。

これが結果的に、身体だけでなく、心も変えていきます。


まとめ

産後ママに「もっと頑張ってください」なんて私は言いません。

むしろ逆です。

もう十分頑張っています。

だからこそ必要なのは、“頑張れる方法”ではなく、“頑張らなくても続く方法”です。

まずは、

・5秒だけ骨盤を動かす
・5秒だけ顎を引く
・深呼吸を1回する

それくらいからで大丈夫です。

身体は小さな積み重ねでもちゃんと変わっていきます。

あとがき

私自身のリセットダイエットですが、今朝の体重は67.0kgでした。

昨日の66.8kgから見ると、少しだけ増えています。

リセットダイエット

ですが、私はこれを「失敗」とは全く思っていません。

人間の身体は、

水分量
睡眠
塩分
ホルモンバランス

などで、毎日かなり変動します。

ダイエットは、一直線に落ち続けるものではありません。

必ず上がったり下がったりを繰り返しながら、全体として少しずつ下がっていきます。

ところが多くの人は、昨日より増えたという“点”だけを見て焦ってしまいます。

そして、

  • 食事を極端に減らす
  • 急に運動を増やす
  • 無理をする

という次のエラーを起こしてしまいます。

ですが大切なのは、“全体の流れ”を見ることです。

1日単位ではなく、1週間、1ヶ月単位で見た時に、ちゃんと前へ進んでいるか?

そこを見ることが大切です。

これは身体のケアも同じです。

昨日より今日は少し腰が重い。

そんな日もあります。

ですが、1ヶ月前よりラクなら、それはちゃんと前進しています。

だから、毎日の小さな波に一喜一憂しすぎないこと。

それも産後ママにとってすごく大切な「がんばらないマインドセット」だと思っています。

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投稿者プロフィール

川上真治
川上真治
美翔接骨院 院長

国家資格『柔道整復師』
キネシオテーピング協会認定『キネシオテーピングプラクティショナー』
キネシオテーピング協会認定『キネシオテーピングトレーナー』
日本ストレッチング協会認定『ストレッチングトレーナー』
日本コアコンディショニング協会認定『ひめトレインストラクター』
内面美容医学財団公認『ファスティングカウンセラー』
内面美容医学財団公認『プロフェッショナルインストラクター』