子どもの急な入院で親が倒れないために

こんにちは。
郡山市の美翔接骨院の院長、川上です。

ここ数日、ブログの更新が止まっておりました。
実は息子が体調を崩して入院することになり、その対応に追われる日々を送っておりました。

おかげさまで無事に退院することができ、少しずつではありますが、いつもの穏やかな日常の生活へと戻ることができています。
改めて、家族そろって元気に当たり前の日常を過ごせることのありがたさを、身に染みて強く感じているところです。

我が家のお話になりますが、私の息子には障がいがあり、これまでに何度か入退院を繰り返してきました。

付き添い入院というのは、一度経験するだけでも心身ともに大きなエネルギーを消費するものです。
それが何度も続く長期戦となればなおさら、関わるご家族の負担は想像以上に大きくなります。

そうしたこれまでの度重なる経験を通して、私が痛切に感じてきたことがあります。

それは「子どもの付き添い入院においては、お子さんの経過はもちろんのこと、付き添う親自身の体調管理や栄養状態が極めて重要になる」ということです。

病室のベッド脇で24時間体制の付き添いを続けていると、親自身の食事や休息はどこまでも後回しになりがちです。

「子どもが少しでもご飯を食べられたから、それでいいや」
「自分の昼食はパン1個を流し込めば十分かな」
「夜は手元にあるお菓子だけで済ませてしまおう」

お子さんを想う一心だからこそ、自分のことを犠牲にしてしまうお気持ちは痛いほど分かります。

しかし、そのようなギリギリの生活が何日も続いてしまえば、どんなにタフな人であっても身体と心が少しずつ、確実に疲弊していってしまいます。

今回は私自身が何も息子の「入退院を乗り越える中で試行錯誤の末に行き着いた「付き添う親が倒れないための栄養サポート」と、その背景にある考え方について詳しくお話しさせていただきたいと思います。

子どもの入院は家族の「チーム戦」

子どもの付き添い入院という大きな負荷がかかる局面は、決して付き添う親一人だけで抱え込んで乗り切れるものではありません。

我が家ではこれまでの入退院の経験を経て、ごく自然と明確な役割分担が出来上がっていきました。

病室という緊張感のある現場で、24時間子どものすぐそばに寄り添い続ける妻。
これは例えるならば、現場の最前線で戦う「前線」の役割です。

一方で私は、自宅を拠点に日常の家事や仕事などの日常を回しながら、必要な生活物資や日々の食事を病院へと送り続ける「後方支援(ロジスティクス)」の役割に徹しました。

実は私は歴史が大好きなのですが、歴史上のさまざまな戦いや組織の運用を見ても、「補給線(ロジスティクス)」をいかに安定して維持できるかが、全体の耐久力や勝敗を大きく左右すると言われています。

どれほど前線で献身的に頑張る人がいたとしても、そこへ十分な食料や燃料、物資が届かなくなってしまえば、戦い続けること自体が困難になってしまいます。

これは、子どもの付き添い入院という過酷な状況においても全く同じ構造であると感じています。

病室で張り詰めた時間を過ごしている妻が、それに加えて、

「今日のお昼ご飯はどうやって調達しよう…」
「夕飯の時間だけど、売店に何か栄養のあるものは残っているだろうか…」
「買い出しに行きたいけれど、子どもから目を離せない…」

このような食事の手配や選択に関するストレスまで抱え続けていては、心も身体も休まる暇がありません。
体力や思考のエネルギーが削られ、疲労が加速度的に溜まっていってしまいます。

だからこそ、後方支援を担う外の私がやるべき任務は極めて明確でした。

「病室にいる妻が、食事の手配や献立について一切悩まなくてもいい環境を作ること」

そのために必要な栄養素を考え、3食分のお弁当を毎日届け続けました。

この後方支援の体制を徹底するだけでも、病室で付き添う家族の精神的・身体的な負担は大きく軽減されるのだと実感しました。

何度も経験してきたからこそ、「誰がどの役割を担当し、どう連携するのか」を冷静に整理することが非常に大切になります。

手作りのお弁当にした理由と栄養の意識

付き添い生活の現場において、病院内の売店や近くのコンビニエンスストアは非常に心強い存在です。
24時間手軽に食べ物が手に入る環境には、本当に助けられます。

しかし、それが何日も続く長期戦や、何度も繰り返される入退院となると、話の前提が変わってきます。

・菓子パンや調理パンだけで済ませる
・おにぎりやカップ麺だけでお腹を満たす
・小腹が空いたらスナック菓子や甘い物で誤魔化す

こうした食生活が連日続いてしまうと、一時的にお腹を膨らませて満腹感を得ることはできても、体調を維持するために不可欠な栄養のバランス(特にたんぱく質やビタミン、ミネラル)が大きく偏ってしまいます。

病室での付き添いは、昼夜を問わず細切れの睡眠になりがちで、常に精神的な緊張状態が続きます。

そのような身体的ストレスが大きい環境下で、食事の栄養バランスまで乱れてしまえば、免疫力や代謝が低下し、体力も気力も一気に削り取られてしまいます。

今回、後方支援を行う上で私が最も避けたかった最悪のシナリオは、「子どもを支えるべき付き添い親(妻)自身が体調を崩して倒れてしまうこと」でした。

そこで我が家では、外にいる私が自宅で栄養バランスを考慮したお弁当を毎食作り、毎日3食、妻へ届けるようにしています。

お弁当と言っても、料亭のような豪華な料理を作る必要はありません。
意識したのは、身体のコンディションを保つための基礎的な組み合わせです。

・エネルギー源となる適度な「炭水化物(ご飯)」
・筋肉や免疫の材料となり、疲労回復を助ける「たんぱく質(お肉、お魚、卵、大豆製品など)」
・コンディションを整える「野菜やミネラル類のおかず」
・冷めても消化が良く、無理なく喉を通る調理法

病室という環境では、子どもの処置やケアのタイミングによって、親の食事時間も不規則にならざるを得ません。
ですので、「まとまった時間が取れたタイミングで、いつでも手軽に美味しく食べられ、身体を内側から満たせるもの」を優先して準備いたしました。

温かい食事を届けるという行為は、単にカロリーや栄養素を移動させているだけではありません。

「外で家族全員が応援しているよ」
「一人で戦っているわけじゃないよ」

という想いを形として届ける時間でもあったのだと感じています。

環境が激変しても、自分自身のコントロールを崩さない

子どもの入退院が重なると、そのたびに予定していた仕事のスケジュール、日々のトレーニングや食事管理のルーティン、生活リズムのすべてが急激な変更を余儀なくされます。

しかし、だからといって後方支援を担当する私自身までパニックに陥り、体調やペースを崩してしまっては、家庭というチーム全体が機能不全に陥ってしまいます。

後方支援の要(かなめ)として動く以上、自分自身が常に動ける健やかなコンディションと冷静な判断力を維持し続けることも、非常に重要な役割の一つでした。

目の前で起きている状況だけに感情を呑み込まれるのではなく、

「家庭全体として、今どのようなリソース(時間・体調・食事)の配分になっているか」
「何が十分に足りていて、どこに過剰な負担がかかっているか」

というように、常に一歩引いた視点から家庭全体のバランスを観察し、行動を選択していくことを強く意識いたしました。

慌ただしく予期せぬ状況に直面したときほど、人はどうしても目の前の局所的な出来事にばかり囚われ、視野が狭くなってしまいがちです。

ですが、あえて全体像を見渡し、整えるべき流れをコントロールすることこそが、結果として前線で戦う家族を最も強固に支える土台になるのだと、改めて学びました。

まとめ|付き添い入院を乗り切るための「チーム戦」

子どもの付き添い入院は、病室にいる息子や妻だけでなく、家族全員にとって大きな試練となる出来事です。

だからこそ、付き添う妻一人だけに負担を集中させて抱え込ませるのではなく、家族全体で役割を明確に分担し合う「チーム戦」という視点が欠かせません。

病室という前線で頑張る人が、余計な心配をせずに安心して付き添いに専専できる環境を作る。

そのために、外にいる家族が後方支援として毎日の生活や栄養面を力強く支え続ける。

こうした「補給線」を意識した役割分担ができるだけでも、現場で付き添う方の精神的・身体的な過労は大きく和らぐはずです。

「前線で頑張る人を、栄養と仕組み(補給)という形で支え抜く」

この姿勢を持つことが、巡り巡ってお子さんを含めた家族全体の健康と安心を守る最善の道になるのだと、これまでの経験を通して強く実感いたしました。


あとがき

今朝の体重計測では 61.6kg となり、ここ最近の自己管理における最小値を更新いたしました。

ダイエットの経過

目標としていた数値の達成自体は個人的に非常に嬉しいことですが、今回の一連の出来事を経て改めて痛感したのは、「目に見える単一の数字(部分)だけを見ることの危険性と危うさ」です。

体重という数字単体だけを切り取って評価すれば、「順調にコントロールできている」と一見思えるかもしれません。

しかしその背景では、家族の体調の変化、病院での付き添い環境、仕事の調整、日々の食事サポートなど、実にさまざまな要素が複雑に絡み合いながら同時に動いていました。

だからこそ今回私が何より意識していたのは、体重という一つの数字や目の前の状況だけに振り回されることなく、「家庭や自分自身の全体の流れをいかに崩さずに整えるか」という視点でした。

これは、私たちが日頃行っている身体づくりや日々のコンディション管理、そして大切なご家族へのサポートにおいても、全く同じ本質を持っていると感じます。

痛みやつらさのある「一部分」だけに囚われて一喜一憂するのではなく、「今、身体全体として何が必要なのか」「全体としてどのようなバランスになっているのか」を見渡しながら行動を起こしていくこと。これこそが、長期的に安定した健やかな毎日を維持するための鍵となります。

度重なる子どもの入院は決して容易なものではありませんが、家族がお互いに支え合うことの本当の意味や、全体を俯瞰して整えることの大切さを再確認させてくれる機会でもあります。

もし今、お子さんの付き添い入院やご家族の看病などで大変な状況におられる方がいらっしゃいましたら、どうかご自身一人で全てを背負い込もうとなさらないでください。

周囲のご家族や利用できるサポートと上手に役割を分担しながら、ご自身の心と身体の健康も同じくらい大切にして、無理のないペースで過ごしていってくださいね。

投稿者プロフィール

川上真治
川上真治
美翔接骨院 院長

国家資格『柔道整復師』
キネシオテーピング協会認定『キネシオテーピングプラクティショナー』
キネシオテーピング協会認定『キネシオテーピングトレーナー』
日本ストレッチング協会認定『ストレッチングトレーナー』
日本コアコンディショニング協会認定『ひめトレインストラクター』
内面美容医学財団公認『ファスティングカウンセラー』
内面美容医学財団公認『プロフェッショナルインストラクター』