無意識の抱っこ姿勢が、産後の腰痛を長引かせているかもしれません
こんにちは。
郡山市の美翔接骨院の院長、川上です。
5月も半ばを過ぎ、今日も日中は汗ばむほどの陽気ですね。
お出かけ日和の一日になりそうですが、
お体のコンディションはいかがでしょうか。
さて、産後ママさんのご相談で本当に多いのが、
「抱っこによる腰痛」です。
・立ち上がる時に腰がピキッとする
・抱っこしていると腰が抜けそうになる
・常に腰が重だるい
・朝起きた時から腰がつらい
こういった症状ですね。
特に、お子様が成長して体重が増えてくる時期に一気に増えます。
生まれたばかりの頃は軽かった赤ちゃんも、
・寝返り
・ハイハイ
・つかまり立ち
と成長していくにつれて、抱っこの負荷も大きく変わっていきます。
毎日抱っこしていると
「腰が痛いのは仕方ない」
と思ってしまうママさんも多いのですが、
それは単純な疲労だけではありません。
かなり多いのが“抱っこしている時の無意識の姿勢”によって、
腰痛を長引かせているケースです。
今日は、なぜ抱っこ姿勢が腰痛を悪化させるのか。
そして、今日これから意識したいポイントについて、
身体の仕組みから解説していきます。
無意識にやってしまう「骨盤乗せ抱っこ」
お子様が軽いうちは、腕の力でも抱っこできます。
ですが体重が増えてくると、
だんだん腕だけでは支えきれなくなります。
すると身体は自然と“少しでも楽な抱え方”を探し始めます。
その時、多くのママさんが無意識にやってしまうのが「骨盤乗せ抱っこ」です。
これは、
・お腹を前へ突き出す
・腰を反る
・骨盤を前へ傾ける
こういった姿勢です。
そして、突き出した骨盤の上にお子様を乗せるように支えます。
これ、かなり多いです。
実際、多くのママさんが、「その姿勢の方が楽」と感じています。
ですが、腰へ非常に強い負担が集中している状態なんです。
なぜその姿勢が「楽」に感じるのか?
ここがかなり重要です。
人間の身体は疲れてくると、
筋肉ではなく骨や関節へ体重を逃がして
楽をしようとする性質があります。
つまり本来は筋肉で支えるべき負荷を、
骨盤へ預けている状態なんですね。
確かに一時的には楽です。
ですがその代償として、
腰の関節や筋肉に強いストレスがかかります。
「サボる筋肉」と「頑張りすぎる筋肉」
本来、身体を支えるためには、
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋
・横隔膜
などのインナーマッスルが働く必要があります。
これらの筋肉は持久性に優れていて、
“天然のコルセット”の役割をしています。
ですが反り腰姿勢になると、
このインナーマッスルがうまく働けなくなります。
すると、その負担は、
・脊柱起立筋
・腰背筋
・広背筋
などの外側の筋肉へ回ります。
これらの筋肉は瞬間的な力は強いのですが、
持久性があまりありません。
そんな筋肉がメインで働き続ける状態になってしまいます。
引き伸ばされたまま頑張る筋肉は壊れやすい
さらに問題なのが、
筋肉が「伸ばされた状態」で頑張り続けていることです。
これはかなり疲れます。
輪ゴムも適度な張力なら伸びますが、
無理に引っ張り続ければ切れやすくなりますよね。
筋肉も同じです。
しかも血流まで悪化します。
すると筋肉は酸欠状態になり、
・重だるさ
・鈍痛
・朝のこわばり
・立ち上がり時の痛み
などへ繋がっていきます。
抱っこ紐の「調整不足」もかなり多いです
そして見落とされやすいのが、抱っこ紐のフィッティングです。
新生児期に合わせたまま、
ベルトの位置や緩さを調整せず使い続けているケースがかなり多いです。
ですが子どもはどんどん重くなります。
その状態で抱っこ紐が緩いと重心が身体の前へ逃げます。
すると身体はバランスを取るために、
強制的に反り腰になります。
つまり、姿勢だけの問題ではなく、
道具側の問題もかなりあるんです。
今日これから抱っこ紐を使う方は、
「少し高め」に調整できないか確認してみてください。
指1本分高くなるだけでも、
腰への負担が変わるケースがあります。
育児はかなり過酷です
育児を毎日やっていると感覚が麻痺しやすいのですが、
抱っこって本当に重労働です。
例えば10kg前後。
これを、
・持ち上げる
・歩く
・階段を上る
・中腰になる
・家事をする
こんな動作を毎日繰り返しています。
筋トレで考えれば、かなりハードです。
しかも普通の筋トレと違うのが、負荷をかけたまま“動く”こと。
子どもは「予測不能」に動きます
これがかなり腰へ負担をかけます。
寝返り期以降のお子様は、
・急にのけ反る
・急に暴れる
・急に体重を預ける
こういった動きをします。
つまり、静止した10kgではなく、
予測不能に動く10kgなんです。
これは身体にとってかなり危険です。
特に反り腰姿勢のままだと、
腰へ瞬間的に強い「剪断力(せんだんりょく)」が加わります。
この瞬間、ギックリ腰になるケースも少なくありません。
関節へもかなり負担がかかっています
反り腰姿勢が続くと背骨のクッションである椎間板や、
骨盤まわりの関節(仙腸関節)へ常に不自然な圧力がかかり続けます。
これを分かりやすく例えると
“片方だけに重たい荷物を入れたバッグ”のような状態です。
最初はなんとか持てます。
ですが、そのまま毎日使い続けると、
・肩紐が伸びる
・片側だけ擦れる
・形が崩れる
といった負担が少しずつ積み重なっていきますよね。
身体も同じです。
本来は全身で分散して支えるはずの負荷を、
反り腰によって腰だけへ集中させてしまうことで、
関節や筋肉へ偏ったストレスがかかり続けます。
特に産後は、
骨盤まわりがまだ不安定な時期です。
その状態で毎日抱っこを繰り返していると、
・腰の重だるさ
・立ち上がり時の痛み
・ギックリ腰
・股関節痛
などへ繋がりやすくなります。
「抱っこしているだけなのに、なんでこんなに腰が痛いんだろう…」
と感じるママさんも多いですが、
それだけ毎日の育児は身体へ大きな負担がかかっているということなんです。
今日から意識したい抱っこのポイント
ここからは実践編です。
まずかなり大切なのが、「抱き上げる前」です。
① お腹へスイッチを入れる
抱き上げる前に、一度軽く息を吐きながら、
おへそを少し背中へ近づける意識を持ってみてください。
これだけで、インナーマッスルへスイッチが入りやすくなります。
腰だけで支える状態を防ぎやすくなるため、かなり重要です。
② お腹を突き出さない
抱っこ時、腰を反っていないか?
ここを一度意識してみてください。
ポイントは、“骨盤を立てる”感覚です。
腰を反るのではなく、
お尻と太ももの裏側で支えるイメージ。
最初は難しく感じるかもしれません。
ですが少し意識するだけでも、
腰の負担はかなり変わります。
③ 股関節を使う
抱っこ中、腰だけで耐えるのではなく、
股関節を使うこともかなり重要です。
股関節が硬いと腰が代わりに動かされます。
これが腰痛を悪化させる原因になります。
日頃から、
・軽くしゃがむ
・股関節を回す
・お尻を使う
こういった意識を持つだけでも変わります。
「無意識の癖」は自分では気づきにくい
人間は毎日同じ身体を使っているため、
自分の姿勢の癖には気づきにくいです。
・反り腰
・片側抱っこ
・骨盤の傾き
・重心の偏り
こういったものも、本人にとっては“普通”になっています。
最近では「痛くなってから」ではなく、
「崩れる前に整える」という考え方も増えてきています。
もし違和感が長引く場合は、
お近くの身体の専門家へ相談してみるのも一つの方法です。
まとめ
抱っこによる腰痛は、
毎日全力でお子様を抱きしめてきた証拠です。
ですが、そのまま我慢し続ける必要はありません。
特に無意識の反り腰抱っこは、
腰へかなり負担をかけます。
まずは、
・お腹を突き出さない
・抱っこ前に軽く息を吐く
・抱っこ紐を見直す
この3つから意識してみてください。
身体は少し使い方を変えるだけでも変わります。
頑張る身体だからこそ、
少しでも負担を減らしながら育児を続けていきましょう。
あとがき
今朝のリセットダイエット経過です。
体重は67.4kgで3日間増減なしです。

数字自体は大きく変わっていませんが、
少しずつですが腹筋の輪郭が見えてきてるよな気がします。
これは、無理に削ったというより、
栄養バランスを整えながら余分な体脂肪が落ちてきた結果だと感じています。
身体は正しい方向で積み重ねれば、必ず変わります。
これはダイエットも、産後の身体も同じです。
産後の体型崩れや長引く腰痛も、
焦らず適切なケアを重ねていけば、
身体はちゃんと応えてくれます。
お一人で悩まず、
まずは今の身体の状態を知ることから
始めてみてくださいね。
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投稿者プロフィール

- 美翔接骨院 院長
国家資格『柔道整復師』
キネシオテーピング協会認定『キネシオテーピングプラクティショナー』
キネシオテーピング協会認定『キネシオテーピングトレーナー』
日本ストレッチング協会認定『ストレッチングトレーナー』
日本コアコンディショニング協会認定『ひめトレインストラクター』
内面美容医学財団公認『ファスティングカウンセラー』
内面美容医学財団公認『プロフェッショナルインストラクター』
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